短期間で効率良く免許を取得するためには合宿免許は最適ですが、一人で参加するとなると途端に不安になる人も少なくありません。
- 合宿免許に行ってみたいけど、一人で参加ってツラくならない…?
- 一人で合宿免許って周囲から浮いてしまうのでは…?
- 知らない人達とちゃんと打ち解けれるかな…?
こんな心配もあって申し込みを躊躇している人も多いのではないでしょうか?

かくいう私も一種・二種ともに合宿免許で取得したのですが、初めて合宿免許に参加する時に同じように悩んでいました。
値段の安さと短期間で卒業できる所に惹かれて申し込みしたものの、当時の私は一人で遠出もしたことがない箱入り娘でしたので、最初は不安でいっぱいだったのを憶えています。
しかし実際に行ってみると他の教習生ともあっさり打ち解けられて、思っていたより快適に過ごせました。
そこで今回は、
- 合宿免許に一人で参加するメリットとデメリット
- 合宿免許に一人で参加する場合の注意点
この2つを中心にお伝えしていきます。
合宿免許に一人で参加するメリット


合宿免許に一人で参加するメリットは身軽さと快適さが挙げられます。
一人なので何をするのも自由というのは大きな魅力でしょう。
勉強に集中できる
まず一つ目のメリットとして、合宿免許の本来の目的である勉強に集中しやすい点があります。
免許取得のためには規定の教習時間をクリアすることが必要ですが、短期間で卒業を目指す合宿免許ではどうしてもタイトスケジュールにならざるを得ません。
延泊せずに予定通り卒業するためには、必然的に教習時間以外にも試験対策や予習・復習などの自習が欠かせないと言えます。
しかし友達やグループで参加していると、ついついおしゃべりに夢中になったり、勉強しようと思っていても遊びに誘われてしまって断れなかったなど、自分の都合だけでは過ごせない場合も出てきます。
その点一人参加であれば、自分のペースで好きな時間に好きなだけ自習に取り組むことができるので、勉強がはかどりやすいと言えるでしょう。
友人に気を遣う必要がない
合宿免許に一人で参加している場合、友達に気を遣う必要がないこともメリットとして挙げられます。
例えば
- 自由時間の過ごし方
- 勉強するタイミングやペース
- 入校時期
など、誰にも気兼ねすることなく自由に決められる身軽さは大きなメリットと言えるでしょう。
また、友達と参加していたけれど片方は仮免許にすんなり合格し、片方が不合格になって延泊になった場合の気まずさもありません。
自分の予定に合わせて行きたい場所に申し込みできる
前述したものと重なる部分もありますが、一人で合宿に参加となると自分の予定や都合に合わせて行きたい場所に申し込みしやすいメリットがあります。
例えば、少しでも費用を抑えるために閑散期を狙って申し込もうと考えていても、友達と自分の予定が中々合わず費用が安い時期を逃してしまうこともありますよね。
他にも行ってみたい教習所や気になる入校特典で意見が割れてしまった場合、意見のすり合わせやどちらかが妥協しなくてはならない場面もあるかもしれません。
そうした煩わしさがないのも一人参加の利点です。
新しい友人関係が作れる
合宿免許では同じ目的を持つ同年代が多く、教習という共通の話題以外にもそれぞれの趣味や地元の話など話題に事欠かないため新しい友人関係が作りやすい場所です。
特に一種免許の場合は合宿免許に参加する人のほとんどが大学生や新社会人であることも多く、年齢も近いことから打ち解けるにはそれほど時間がかからないでしょう。



ちなみに私の知り合いには、合宿免許で意気投合して以降、十年来の付き合いをしている人もいます。
「自分は口下手だから…」「あまりコミュ力高くないし…」と思っていても、案外他の教習生も同じように思っていて、誰かから話しかけられるのを待っていることもよくあります。
初日は特に他の教習生も不安や心細さを感じているので、軽い挨拶やちょっとした雑談といったきっかけで仲良くなれることも多いですよ。
一人暮らしの疑似体験ができる
合宿免許でシングルルームやアパートタイプの個室を選んだ人は、たった2週間ほどですが一人暮らしの疑似体験ができます。
一人暮らしに憧れている人や将来的に一人暮らしをする予定の人にとっては、実際一人暮らしを始める前のお試し期間としてアパートタイプを選ぶのもありですね。
ただし、毎日のスケジュール管理はもちろん、洗濯や掃除、自炊プランであれば食事の用意なども全て自分でしなくてはならない点は、慣れていないと大変かもしれません。
実際に経験してみると「親のありがたさが分かった」と感じる人も多いと思います。
合宿免許に一人で参加するデメリット


合宿免許に一人で参加するデメリットとしては、費用面でのデメリットの他に相談相手、話し相手などがいないことで生じる問題があります。
費用が若干高くなる
合宿免許で一人参加となると、グループ割引などの特典が受けられず費用が若干高くなることが挙げられます。
宿泊費用も、ツインよりシングルの方が5,000円ほど高くなる場合も多いですね。
費用を抑えるには相部屋という選択肢もありますが、知らない人同士の共同生活で余計気を遣うタイプの人であれば、多少高くなってもシングルルームの方がゆっくりリラックスできるでしょう。
慣れない土地に慣れない運転や、どんどん進んでいく授業で頭も身体も想像している以上に疲れていますから、一人で過ごせる空間の方が気分的にも落ち着くかもしれません。
一人暮らし未経験だと大変
合宿免許では、教習に加えて買い出しや洗濯、掃除など身の回りのことを自分でしなければなりません。
一人暮らし未経験の場合、慣れていない分ストレスや疲れが出やすくなる可能性があります。
それでもし寝坊してしまったとしても誰も起こしに来てくれませんし、誰も話し相手がいない寂しさからホームシックにかかる人も多いです。
逆に、親元から離れた解放感から次第に生活がだらしなくなっていく人もいるので注意が必要です。
深夜まで夜更かしして翌朝寝坊したり、教習中に居眠りしてしまうなど、生活の乱れが出て教習に支障をきたすことも。
こうした不安がある場合は、他人の目がある相部屋の方が良いかもしれませんね。
相談相手に困る
合宿免許に一人で参加する場合、何か困った時や悩んでいる時の相談相手に困るというデメリットもあります。
例えば、失敗が続いて落ち込んでいる時やホームシックになった時など、誰に相談して良いか分からず余計に心細く感じるでしょう。
しかし、一人で抱え込んでいても解決ができない問題は教官やスタッフを頼るのがベスト。



学科でつまずく所や技能で失敗続きの所など、教習に関する悩みは教官に質問すれば正しい答えを教えてくれますし、合宿生活での悩みや他の教習生とのトラブルなども教習所スタッフに相談して対応してもらうようにする方が案外すんなり解決することが多いですよ。
また、電話などで地元の家族や友達に相談する他、できるだけ他の教習生とも仲良くなっておけば、相談する相手に困ることもありません。
ちょっとした相談やグチ、悩みを言い合える相手が身近にいると気持ちの面でも大きく変わりますよ。
人見知りだと中々話しかけにくい
いくら同年代が多く友達が作りやすい環境と言っても、「人見知りが激しくて自分から話しかけるのは無理かも…」と感じてしまう人もいるかもしれません。
同期生の中に一人でも社交的なタイプがいてくれれば、みんなを巻き込んで自然に打ち解けられることもありますが、こればかりは時の運なのであまり期待しない方が良いでしょう。
もちろんたった2週間ほどの付き合いなので、無理して友達を作る必要はないと割り切るのも気が楽になるのでありですね。
でも、もし「本当は合宿免許中に仲良く話ができるような友達ができたら良いな~」と思っているなら、同じように一人で参加している人に話しかけてみましょう。
お互いに一人参加で不安を感じているはずなので、話しかけられて嫌な顔をする人はそういないはずです。


空き時間が退屈
一人の場合、教習の合間の空き時間や教習終了後の自由時間が多いと退屈するかもしれません。
もちろん、本来の目的は免許取得ですから自習しておくに越したことはありませんが、時には息抜きや気分転換も必要です。
そんな時に一人だと、時間を持て余してしまうこともあるので、暇つぶしアイテムはぜひ持って行った方が良いでしょう。
スマホやタブレットがあれば漫画やゲーム、動画などが楽しめますが、併せてモバイルバッテリーとポケットWi-Fiなどのモバイルルーターも必須です。
私はよく教習所や宿泊ホテルの周辺を散策していましたが、事前に周辺の気になるお店情報も調べておけば時間が空いた時にさっと立ち寄ることができますよ。


実際に一人で合宿免許に参加する人はどのくらい?


実際に合宿免許に一人で参加する人はとても多いです。
以下の図は免許合宿ライブでの統計ですが、約半数の人が一人で参加していることが分かりますね。


夏休みや春休みなどの長期休暇を利用して申し込む場合は友達との休みを合わせやすいことからグループでの申し込みが増える傾向にあり、閑散期の方が一人参加の人が多くなる傾向があります。



私が参加した合宿免許では、夏休み中の8月だったこともあってグループ参加も目立ちましたが、一人で参加している人も半数より少し多いくらいはいました。
合宿免許に一人で行く時の注意点


合宿免許に一人で参加するなら、一人で行く時の注意点もチェックしておきましょう。
一人参加だとすぐに相談できる友達や家族がそばにいない環境なので、事前の下調べや対策はしっかりしておけばいざという時も安心ですよ。
合宿生活では自立した生活を送る
当たり前のことですが、合宿免許生活では各自自分のことは自分でするのが大前提です。
時間管理から掃除や整頓、洗濯などの家事まで、全て自分でしなくてはならないので、慣れていない人は多少努力が必要にもなるでしょう。
もちろん、朝どんなに寝坊しようと起こしてくれる人もいなければ、夜どんなに夜更かししていても口酸っぱく「早く寝なさい!」と怒る人もいません。
最初は解放感があるかもしれませんが、自分で意識して規則正しい生活を送るようにしないと、もし遅刻や欠席で延泊になった場合余計な出費が増えてしまうので注意しておきましょう。
体調管理を徹底する
次に体調管理は徹底するよう気をつけておきましょう。
一人参加の場合、一番困るのは急な発熱や腹痛などの体調不良です。
もし悪化したり数日寝込むような事態になると、教習が受けられないだけでなく、延泊や病院代などの余計な出費を覚悟しなくてはなりません。
また、体調を崩してそれでなくても気分が落ち込んでいるのに、周りに安心して頼れる親などがいないのは通常よりも心細く感じるものです。
体調不良を起こさないためには…
- 合宿中に疲れを溜めないように早めに寝て体力を回復させる
- エアコンなどの空調に気を付ける
- あらかじめ薬を持参する
- 上着など寒さを感じた時にサッと羽織れるものを用意する
- 教習所や宿泊施設周辺の病院を調べておく
など、自分でできる予防はできるだけしておくように心がけましょう。
困ったことやトラブルは一人で抱え込まない
困ったことやトラブルなどが起こった場合、「大事にはしたくない…」「一人でなんとかしなくては…」と自分だけで抱え込むのは避けましょう。
一人で解決できない問題を抱えていては教習にも支障をきたしてしまうかもしれません。
例えば、教習のことで悩んでいるなら教官に相談や質問をすればきちんとした回答を示してくれますよね。
同室の他の教習生とケンカなどトラブルになっているなら、教習所のスタッフに相談すれば部屋や宿泊施設の空き状況によっては部屋の変更などの対応をしてくれるかもしれません。
変な人に絡まれて困っている場合も、教習所に相談することできちんと対処してくれますよ。
このように、一人で悩みやトラブルを抱えるくらいなら、まずは教習所や教官に相談してみるようにしましょう。
暇つぶし対策は必須
空き時間の暇つぶしや、気分転換のためのアイテムはぜひ持って行きましょう。
合宿免許では1日に受講できる技能教習が決まっているため、学科と合わせて多くても1日5~6時限の教習がほとんどです。
また、時間割も毎日均等に振り分けられているわけではなく、スケジュールによっては午前や午後に教習が偏って半日丸々空き時間になることも珍しくありません。
そうした時に時間を持て余してしまわないように暇つぶしアイテムを持っていくのがおすすめです。
また、空き時間を使って観光したり散策しようと考えているなら、教習所や宿泊施設周辺で暇つぶしができそうなお店や観光地、ショッピングモールなどがある教習所を選ぶと良いでしょう。
教習所によっては敷地内や周辺に、プールやジム、テニスコートなどのスポーツ施設を併設していた李、近場のエステや温泉の招待券を入校特典としてつけている所もあります。
空き時間の過ごし方も考えながら荷物の準備をしたり、空き時間中も退屈せずに過ごせそうな教習所を探してみましょう。
無理をしたり気を遣うようなら一人でもOK
合宿免許では、本来の目的は免許取得のために法律で定められた教習時間をクリアして卒業することですよね。
そのため、他の教習生と無理して交流したり、気を遣って疲れてしまうくらいなら、いっそ一人で過ごすのも全く問題ありません。
教習では他の教習生と合同で行うグループワークのような授業は少なく、あってもディスカッションや高速教習、応急救護の授業くらいのものです。



私が参加した合宿免許では、他の教習生とは雑談するくらいで、後はほとんど一人行動でも問題ありませんでした。
二種免許の時などはほとんど誰とも話さなくても全く困らず卒業したので、一人ぼっちでも思っていたより困りませんでした。
ただし、あまりにも不愛想だったり、相手が嫌がる態度ばかりでは無用のトラブルを招くかもしれないので、そこだけ注意しておけば一人でも快適に過ごせますよ。
まとめ
合宿免許に一人で参加するとなると、浮いてしまったりつらくなってしまうのでは?と不安になりますよね。
メリットとデメリットとしては以下の通り。
メリット | デメリット |
---|---|
勉強に集中できる 友達に気を遣う必要がない 自分の予定に合わせて行きたい場所に申し込みできる 新しい友人関係が作れる 一人暮らしの疑似体験ができる | 費用が若干高くなる 一人暮らし未経験だと大変 相談相手に困る 人見知りだと中々話しかけにくい 空き時間が退屈 |
一人でなんでも自由に決められる身軽さと、他の人に気を遣う必要がない快適さはあるものの、費用面での負担や相談相手がいない心細さなどのデメリットがあります。
実際に一人で合宿免許に参加している人は案外多く、約半数程度の人は一人で参加しています。
そのため、一人だからと浮いてしまったり、合宿生活でことさら困ることもありません。
とはいえ、一人参加だとすぐに相談できる友達や家族がそばにいない環境なので、事前の下調べや対策をしっかりしておけばいざという時も安心ですよ。
合宿免許一人参加の注意点
- 合宿生活では自立した生活を送る
- 体調管理を徹底する
- 困ったことやトラブルは一人で抱え込まない
- 暇つぶし対策は必須
- 無理をしたり気を遣うようなら一人でもOK
一人で合宿免許に参加する場合は、上記の注意点に気を付けて楽しい合宿生活を送りましょう!
「合宿免許の教習所がたくさんありすぎて、どこが良いのか分からない…」と悩んでいるなら、こちらの記事をチェックしてみてください。


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