合宿免許に行く時に「みんなどんな服装なんだろう?」と疑問に思う事はないですか?
遊びに行くわけではないと理解しているものの、あまり地味すぎる格好ではつまらないし、無難にまとめようと思ってもどの程度ならOKなのか分かりにくいですよね。
およそ2週間もの長期滞在ですから、自由時間には観光もしたいと考えると「やっぱり少しくらいおしゃれな服も…」と考えてしまう気持ち、とても良く分かります。
結論から言うと、合宿免許で最も重視するのは「動きやすさ」。
運転中のペダル操作や周囲の安全確認のための動作に支障がない服装がベストです。
とはいえ、具体例があった方が分かりやすいと思うので、この記事では、「合宿免許での服装NG例とおすすめの服装」についてをまとめました。
服装にまつわる疑問や気になるポイントも解説しているので、「合宿免許に持って行く服が決まらない…」と悩んでいる人は参考にしてみてくださいね。
その他の持ち物について知りたい人はこちらの記事も参考にどうぞ。

合宿免許での服装と身だしなみのNG例とは?

合宿免許での「運転に適していない服装」と言われても、パッとイメージするのは難しいかもしれません。
まずは、合宿免許でNGとされている服装や身だしなみを見ていきましょう。
肌の露出が多い服装
露出が多い服装の一例
- タンクトップ
- ノースリーブ
- キャミソール
- ショートパンツ
- ミニスカート
上記のような肌が極端に露出する服装は避けておきましょう。
理由としては、肌の露出によるケガの防止や衛生面での配慮と、クレーム対策にあります。
肩や首などの肌が露出していると、シートベルトに直接触れるので摩擦によって傷がついてしまう事があります。

夏場の運転席は運転中ずっと直射日光にさらされる場所でもあるので、肌が弱い人だと腕や太ももが軽い火傷のように真っ赤になる事もありますよ。
それに教習所の車は他の教習生も使うものですから、シートベルトやシートに直接肌が触れるのは衛生面で考えてもあまり良くありません。
このようなケガの防止や衛生面を考慮して露出の多い服装はNGとなっています。
また、技能教習では教官は運転姿勢や足の動き、ペダル操作や速度など細かい部分も見ながら指導していきます。
この時ミニスカートやショートパンツなど露出の多い服装だと、教習生も教官も気まずい思いをすることになりますよね。
教官側から見ればセクハラなどのクレームを受ける可能性もあるため、露出の多い服は基本的にNGとなっているのです。
裾や袖が引っ掛かりやすい服
裾や袖が引っ掛かりやすい服の一例
- 腕や手首に飾りがついたトップス
- 袖が大きく開いたトップス
- ダボダボの服
- 裾が長いデザインのボトムス
- 裾が広がったデザインのボトムス
上記のような裾や袖が運転中にどこかに引っ掛かる可能性が高い服装はNGです。
運転中は一見座っているだけのように見えますが、ハンドル操作やペダル操作、左右・後方の安全確認など細かい動きがあります。
しかし、ハンドルを回す時に袖口がどこかへ引っ掛かったり、ペダル操作の時に誤って裾を踏んでしまい適切な操作ができないと、事故を起こす可能性もありますよね。
以前、僧侶の方が袈裟を着て運転していて安全運転義務違反になったというニュースもあったので、ダボダボの服や、裾・袖が広がったデザインの服もNGと考えておいた方が良いでしょう。
スカート
ミニ丈のスカートは前述した通り露出が多い服装でNGですが、ロング丈やマキシ丈も避けておいた方が良いです。
裾を踏んだり足が引っ掛かるだけでなく、車の乗り降りの際にドアに挟んでしまう危険があるからです。
また、教官にとっても足元が見えにくいので、正しいペダル操作や踏み込みができているか確認しにくいという面もありますね。
このような理由から、スカートは丈を問わず禁止としている教習所もあります。
一方で、教習所によっては膝丈スカートや、短めのスカートでも中にレギンスなどを着用すればOKとしている所もあるので、気になる人は教習所に確認してみましょう。



ちなみに私は一種免許の時、知らずに膝丈スカートを持って行ったことがあります。
怒られたり特別な注意を受ける事はなかったですが、周囲のほとんどがパンツスタイルでかえって悪目立ちしてしまい、それ以降合宿中は着る事はありませんでした。
足裏の感覚が分からない靴・脱げやすい靴
足裏の感覚が分からない靴や脱げやすい靴の一例
- ハイヒール
- ミュール
- サンダル
- クロックス
- ブーツ
- 厚底靴
上記のような靴は運転操作に支障を及ぼす恐れがあるため原則禁止とされています。



道路交通法では「この履物は違反」と明記されていませんが、各県の公安委員会による道路交通法施行細則ではサンダルやハイヒールなどを明記する県もあるので注意してくださいね。
履物についてこれほど細かく取り決めがある理由は、運転のペダル操作に関わっている部分だからです。
例えば、ハイヒールや厚底靴などはペダルを踏む感覚が掴みにくいため、最小のブレーキをかけたい時や徐々に加速するための踏み込みなど細かな操作感覚が分かりにくくなります。
踏み込みの力加減が分からないと、
- とっさに思い切り踏み込んだつもりが、踏み込みが浅くてブレーキが思うようにかからなかった
- ペダルを踏む感覚が足に伝わらず、踏み込みすぎて思わぬスピードが出てしまった
このような事故の原因となるケースも。
実際にハイヒールや厚底靴が原因で痛ましい事故が起こっているので、履物には十分注意しておきましょう。
また、ミュールやサンダル・クロックスなどかかとが固定されていない履物が禁止の理由は、脱げやすい形状の履物だからです。
もしミュールやサンダルが脱げてブレーキペダルの下に入り込んでしまったり、脱げかかった状態では上手くペダルを踏みこむことができないので事故の原因となってしまいますよ。
その他、ブーツのように足首の動きが制限される物、トレッキングシューズや革靴など靴底が固い物、足裏の感覚が掴みにくい物は避けた方が無難です。
もしどうしても持って行きたい場合は、併せて運転用の運動靴を持って行きましょう。
長いネイル・つけ爪
長いネイルやつけ爪などのおしゃれも教習所では控えた方が良いでしょう。
長いネイルなどは単純にハンドルやシフトレバーが握りにくいという理由もありますが、
- どこかに引っ掛けて爪が割れてしまい、ケガをする可能性がある
- ネイルの破片や飾りの飛び散りが原因で、他の教習生がケガをする可能性がある
このような理由から、長い爪がつけ爪をしている場合は入校を受け付けなかったり、教習を受けさせてもらえない事があります。
スムーズに入校するためにも、普段長いネイルをしている人は事前に短く整えておきましょう。
カラーコンタクト
コンタクトレンズのNG例
- カラーコンタクト
- サークルレンズ
- ディファイン
上記のようなコンタクトレンズを禁止している教習所は多いです。
理由としては、
- 本人確認の妨げになる
- 視界の妨げになる
この2点。
教習所に入校すると教習原簿や仮免許証のための証明写真を撮影しますが、カラコンを着用していると外すように指示されます。
本人確認のための証明写真なので、カラコンなどを使用して撮影すると目の大きさや色、顔全体の印象などが大きく変わることからカラコンを装着しての写真は証明書として使用できないからです。
本免許試験での写真でも外すよう指示されるので、注意してくださいね。
次に、運転中の視界の妨げになる恐れがあるからという理由もあります。
カラコンの色やデザインが視界を歪ませたり、道路標識の認識、適切な距離感や速度判断などに支障が出る恐れがある=事故のリスクも高まるということでNGとなっているわけですね。
運転中は日当たりの良い場所や日陰、トンネルなどの暗所を通過しますが、この時にカラコンの反射によって眩しさが増したり、暗所が見えにくくなる可能性もあります。
このような理由から、教習所ではカラコンの装着を原則禁止としています。
サングラス・帽子・バンダナ
サングラスもカラコンと同様に、道路標識の色の識別や暗所の見えにくさなどの理由から、安全な運転に支障をきたすとして禁止されています。
また、サングラスのように目元を覆うものは、教習の際に安全確認のための視線の動きが教官から見て判断しにくいため、適切な指導が行えないという理由もあります。
目元を覆う可能性がある物として、帽子やバンダナなども避けた方が無難ですよ。
過度なアクセサリー
アクセサリーはシンプルな物や小さい物などは見逃してくれることもありますが、たくさんつけていたり長いネックレスなど運転に支障があると判断された場合は外すように指示されます。
また、スカーフや時期によってはマフラーなども技能教習の時間は控えた方が良いでしょう。
そもそも合宿免許には免許を取得するために参加するわけですから、過度なアクセサリーは不要です。
教習を受けるにふさわしい身だしなみを心がけましょう。



アクセサリーは落としたり失くしてしまう可能性も大きいので、持ってこない方が安心ですよ。
合宿免許での服装はおしゃれ以上に「動きやすさ重視」


合宿免許での服装のポイントは、動きやすさです。
運転する時に座席に座っているだけではなく、
- 肘や膝の曲げ伸ばし
- ペダルの踏み込みなどの操作
- 左右後方確認のための動作
などを常時行っています。
もし身体を動かしにくい服や、袖や裾が引っ掛かるようなデザイン、ペダル操作の感覚が分かりにくい靴だった場合、運転しにくいだけでなく重大な事故の原因になってしまう事にも繋がりかねません。
また、運転だけでなく車の乗り降りや、応急救護での心臓マッサージなど体を動かす教習もあるので、動きやすさ重視の服装がおすすめですよ。
以下ではおすすめの服装の例を挙げているので、参考にしてみてくださいね。
トップス
基本的には露出が少ないデザインで、上半身を動かしやすいものがおすすめです。
肩や背中が出たり、胸元が大きく空いているデザイン、袖がないデザインを避けて、ハンドル操作の邪魔にならない物を選ぶようにしましょう。



背中に大きなリボンが付いた服なども、シートに背中を密着して座れないためNGの可能性が高いです。
シートに背中が密着していない状態だと、とっさに思い切りブレーキを踏まなくてはいけない時にシートとの隙間分後ろへ滑ってブレーキが思いきりかけられない事が起こるからです。
実際に合宿免許では、Tシャツやトレーナー、スウェット、カットソーなどを着用している人が多いですね。
ボトムス
合宿免許での基本的な服装はパンツスタイルが多いです。
デニムパンツやチノパンなど、足を動かしやすい物を履いている人が多いですね。
スカートNGなことから、スカートの代わりにガウチョやワイドパンツを履いている人もいます。
注意点として、座った状態で足を動かした時にまとわりつかない素材や、裾を踏んでしまわない長さになっているかをチェックしましょう。
アウター・インナー
夏場の冷房対策や季節の変わり目に活躍するカーディガンやパーカーは用意しておくのがおすすめです。
地元とは違う環境や気温の変化で体調を崩してしまう事もあるので、寒さを感じた時にサッと羽織れる物があると便利ですよ。
また、夏の日差しが強い時期の紫外線対策としてUVカット効果のあるカーディガンや、アームカバーも活躍しますよ。
ロングカーディガンなど長すぎる裾は座席に座った時にお尻に敷き込んでしまい運転に支障が出るので、あまり長すぎない物を選びましょう。
冬場や寒い地方での合宿免許では、薄くても暖かいダウンジャケットなどを用意しておきましょう。
あまりモコモコした素材だと、運転中に腕や身体を動かしにくくなってしまうので注意してくださいね。
薄くても防寒対策になるインナーもあると重宝しますよ。
靴
靴は基本的にスニーカーがマスト。
ヒールのないフラットなパンプスやバレエシューズのような、靴底が薄くペダルの感覚を掴みやすい靴もおすすめです。
どうしてもハイヒールやミュールなどを履きたい場合は、自由時間専用として持って行くのも良いかもしれません。
合宿免許での服装で気になる疑問


ここでは、合宿免許での服装にまつわる疑問を解説していきます。
よくある疑問なので参考にどうぞ。
合宿初日(入校日)くらいはおしゃれして行っても良い?
合宿初日は「移動がメインで、教習所でも施設案内や入校手続きをして終わりだろう」と考えて、せっかくならとおしゃれをする人も少なくありません。
しかし、合宿免許では到着して入校手続きや適性検査をした後すぐに学科や技能教習の予定が組まれています。
そのため、本来NGとされているハイヒールやロングスカートなどのおしゃれな服装で行ってしまうと、いざ教習が始まって慌てる事になってしまうので注意してくださいね。
入校日も動きやすいパンツスタイルにスニーカーで行くようにしましょう。
合宿免許の服は何日分持って行くのがベスト?
合宿免許の服は、コインランドリーで洗濯しながらローテーションするのが基本です。
そのため、3~4日分の服を持って行く人が多いですね。



私は入校日に着ていく服+Tシャツなど4枚とズボン2足を持って行きました。
荷物を減らすために着回しできるアイテムを中心にそろえるのがおすすめです。
合宿免許におしゃれな服を持って行っても無駄?
「合宿免許ではおしゃれな服を持って行っても、荷物になるだけで着る機会はないかな…」とがっかりした人、実はそんなことはありません。
合宿免許によっては休校日が設定されている場合や、入校特典として観光が楽しめるプランを用意している所もあります。
そうした教習所やプランを選べば、観光気分でおしゃれも思いきり楽しむことができますよ。
「合宿免許の教習所がたくさんありすぎて、どこが良いのか分からない…」と悩んでいるなら、こちらの記事をチェックしてみてください。


3食付き・シングルプランの料金比較や、教官や食事・宿泊施設などの気になる項目についても紹介しています。
Google口コミ評価で星4.5以上を獲得している大人気の教習所ばかりなので、「せっかくの合宿免許で失敗したくない!」「どうせなら楽しい合宿生活を送りたい!」という人もきっと大満足な合宿ライフが送れるはずですよ!