合宿免許は料金が安く、最短2週間ほどで卒業できるのが魅力です。
しかし、合宿免許ではいくつかの試験や検定に合格しないと先に進めないため、誰でもスムーズに卒業できるとは限りません。
そのため「勉強苦手な私でも大丈夫かな?」「試験不合格で合宿延長になったらどうしよう…」と不安になってしまう人も多いでしょう。
そこでこの記事では、
- 延泊になるのはどんな時なのか?
- 合宿免許で延泊になる確率や日数はどのくらいなのか?
- 合宿免許で延長になった場合の料金はどうなるのか?
- 延泊しないための対策
を中心にお伝えしていきます。

ほとんどの人は延泊せずに無事卒業できているので安心してください!「それでも心配…」という人の不安が、この記事で解消されれば幸いです。
合宿免許で延泊になる5つの理由


合宿免許で延泊になってしまう理由の中でも、比較的多いものは以下の5つです。
- 各試験で不合格になった
- 技能教習で補習がついた
- 体調不良で教習が受けられなかった
- 寝坊や遅刻で欠席した
- 一時帰宅せざるを得ない事情ができた



私の職場や友人など、合宿免許で延泊してしまった体験談も一緒にお伝えしていくので、ぜひチェックしてみてくださいね。
各試験で不合格になった
合宿免許延長の理由として多かったのが、各試験でストレートに合格できず延泊になったケースです。
合宿免許中に設定されている検定や試験は、模擬テストなども含め以下の6つ。
合宿免許中の試験や検定
- 第一段階 効果測定(学科模擬テスト)
- 第一段階 みきわめ(技能検定)
- 仮免許試験(学科・技能)
- 第二段階 効果測定(学科模擬テスト)
- 第二段階 みきわめ(技能検定)
- 卒業検定(技能のみ)
これらの試験で不合格になると、習得できていない科目の補習を受けた後、改めて試験を受け直し合格するまで先に進むことができません。
しかし、補習がすぐに受けられなかったり、教習所によっては検定や試験を実施する曜日が決まっているなどですぐ再試験ができない場合、延長の日数がかさんでしまう可能性があります。
技能教習で補習がついた
技能教習で上手くできず、習得不十分と判断された場合は補習が付きます。
前述した試験不合格の場合も、再試験の前に補習を受ける事になりますね。
補習は空き時間中にさっさと受けてしまえば良いのでは?と思うかもしれませんが、技能教習では1日に受けられる時間数が法律で決められており、その時間数を超えて教習を受ける事ができません。
第一段階では2時限まで、第二段階では3時限(連続して3時限の教習も不可)と決められています。
そして、合宿免許では短期間での卒業を目指すために1日の上限時間数いっぱいまで教習スケジュールが組まれている事が多いので、補習分を追加する事が難しいのです。
このような理由から、補習が付くと全体の予定がずれ込み合宿延長となってしまいます。
体調不良で教習が受けられなかった
合宿免許生活中で気を付けたいのが、急な体調不良で教習を欠席してしまうケースです。
合宿免許では、基本的に入校初日から毎日教習が入っており、自分で思っている以上に身体に疲労が溜まっています。
ましてや慣れない土地での生活ですから、知らず知らずストレスを溜めてしまったり、気候の変化に慣れておらず体調を崩してしまう事が多いのです。
急な体調不良は仕方がないこととはいえ、教習を欠席してしまうとその日数分予定がずれ込むので合宿延長となってしまいます。
寝坊や遅刻で欠席した
初日の緊張感が薄らいできた頃によくあるのが、朝寝坊などで遅刻してしまうケース。
普段から朝の早起きが苦手な人にとっても、寝坊は心配のタネですよね。
教習所では教習時間が法律で定められている事から遅刻に対して厳しく、たとえ1分の遅刻でも欠席扱いとなるので注意しておきましょう。
遅刻とみなされるケースは以下のようなものがあります。
遅刻(欠席)として扱われる一例
- 朝寝坊による遅刻
- 時間割を間違えて教習開始時間に間に合わなかった
- トイレの混雑などで教習開始時間に間に合わなかった
- 教習中、トイレのために離席
上記の例の通り、教習中のトイレによる離席も実はNG。
教習中に離席するとその分の時間の教習が修了できなかったと見なされるので、休憩時間中に早めにトイレを済ませておいたり、室内で冷えそうな場合は上着を持参するなどの対策をしておくことをおすすめします。
一時帰宅せざるを得ない事情ができた
合宿免許中の一時帰宅は基本的に不可となっています。
しかし、現実的には体調不良やケガ、身内のご不幸といった事情で帰宅せざるを得ない場合もありますよね。
このような場合は早めに教習所に相談すると一時帰宅が認められる事がありますが、
- 一時帰宅の交通費は自己負担
- 帰宅していた日数分の教習が受けられないため合宿延長
といったデメリットがあります。
合宿免許で延泊になる確率は?


合宿免許で延泊になる理由を見て不安になった人も多いかもしれませんが、実は合宿免許で延泊になる確率はそれほど高くありません。
実際に延泊になるのは全体の1割~2割ほどと言われています。
合宿免許は家とは違って、家事など他の用事に時間を割く必要もなく、バイトなど別の予定で勉強時間が確保できないという事もありません。
毎日教習があるので前回もらったアドバイスも忘れにくく、上達も早くなります。
このように勉強に集中しやすい環境が整っているので、遅刻や体調不良に気を付けながらきちんと授業を聞き自習をしていれば、ほとんどの人はスムーズに卒業できるというわけです。
「合宿免許で延泊にならないか不安…」と思っていたかもしれませんが、それほど神経質になる必要はないと言えるでしょう。
合宿免許が延泊になるのは何日くらい?


もしも合宿免許で延泊になった場合、具体的に何日くらいの延泊になるか気になる人もいると思います。
合宿免許で延泊になる日数として多いのは、2~3日ほどと言われています。
ただし、教習所によって試験の日が決まっていたり、補習などの日程が上手く調整できない場合、次の教習に進む事が出来ないので延長期間が延びてしまいます。
合宿免許の予定を立てるのであれば、卒業予定日+2~3日を目安に考えておく方が良いでしょう。
どうしても心配な人は1週間程度の余裕を持たせておくのもおすすめです。
合宿免許延泊の最長期間は1ヶ月が限度
教習所を卒業するまでの最長期間は、最初の教習を受けた日から9ヶ月以内と決められています。
合宿免許でも通学でも9ヶ月以内に卒業できれば問題はありません。
とはいえ、通学ならまだしも合宿免許となると宿泊代や食事代などの問題から、現実的に延泊の最長期間は1ヶ月が限度と言われています。
教習所によっては4日以上の延長になると、一時帰宅して再入校手続きを求める教習所もありますね。
1ヶ月も延長するケースはほとんどありませんが、もし1ヶ月以上延長する場合は自宅近くの教習所に転校するといった形をとるのが一般的です。
延泊になった場合、相部屋に移される可能性あり
合宿免許ではシングルやツインなどの部屋を選べますが、延泊になった場合そのまま同じ部屋を使う事が出来ない可能性があります。
次にその部屋を予約している教習生のために部屋を明け渡さなくてはならないからです。
そのため、シングルやツインを選んでいても、延泊になった時点で相部屋に移るよう言われる可能性がある事を憶えておきましょう。
教習所によっては、追加料金を支払う事でそのまま同じ部屋に滞在できるケースもあるため、気になる人は事前に確認しておく方が無難です。
合宿免許が延長になると料金はどうなるの?


合宿免許延長で気になる事の一つに、追加料金もありますよね。
合宿免許で延泊するとなると、教習代や検定の再受験費用、宿泊費用、食事代などの追加料金が発生します。
追加料金の目安は以下の通り。
技能教習 | 1時限につき4,000~6,000円 |
仮免許試験(学科) | 1回につき1,700円 |
修了検定/卒業検定 | 一回につき5,000~8,000円 |
宿泊・食事代 | 1泊につき4,000~9,000円 |
その他、教習所によっては別途配車やスケジュールの調整費用がかかる所もあります。
また、宿泊費や食事代については、部屋タイプや食事付きかなしか、繁忙期か閑散期か、年齢条件の有無などによって大きく異なります。
延長保証の内容を確認しておこう!
合宿免許で万が一延長になったとしても、追加料金を気にする事なく勉強に集中できるように延長保証がついている教習所がほとんどです。
延長保証とは?
合宿免許で延泊になった時の教習代や検定費用、宿泊費・食事代などの追加費用を、一定の回数や日数分免除する保証の事。
例えば、宿泊・食費が「最短宿泊日数+5泊まで」と記載されていれば、5泊までの延泊であれば宿泊費の追加分を支払わなくて良いという事ですね。
この保証内容は、教習所ごとにそれぞれ異なります。
「〇歳まで」と年齢制限が設けられていたり、回数が決まっている所や逆に卒業まで追加料金一切なしの所も。
そのため、延泊しそうで不安な人は申し込み前にしっかりと延長保証の内容を確認しておきましょう。


合宿免許で延泊しないための対策


合宿免許で延泊になってしまう理由を見ると、よほどやむを得ない事情でない限り、自己管理をきちんとしておけば防ぐ事ができるのが分かります。
技能・学科の検定で注意すべきポイントや、合宿免許生活での注意点など、延泊しないための対策をチェックしておきましょう。
技能教習・検定のポイント
技能教習では、検定での不合格だけでなく普段の教習でも習得が不十分だと延泊になる可能性があります。
以下のポイントに気を付けておきましょう。
教官の指示やアドバイスを聞き逃さない
運転技術を上げるには何度も繰り返し運転し、身に付ける以外に近道はありません。
しかし合宿免許の場合はスケジュールがタイトに組まれているので、1回1回の教習で集中して受講し教官の指示やアドバイスは聞き逃さないようにしないと、あっという間に検定の日がやってきます。
もちろんミスすると落ち込むし、教官の指導がキツく感じる事もあるかもしれませんが、適切な運転技術を確実に身に付けるためには教官の話をきちんと聞き、できなかった所をしっかりと克服する事が大切です。
分からない事は積極的に質問する
分からない事や苦手な事は積極的に質問してアドバイスを求める事も大切です。
一人で悩んでいても検定の日はあっという間にやってくるわけですから、分からない事や苦手は事は早めに解消して次に進む方がタイパが良いと言えるでしょう。
リラックスして運転する
運転中は適度にリラックスして臨む事が大切です。
緊張感がなく気が緩んだ状態も良くないですが、過度に緊張した状態では周囲の動きを見ているようで頭に入っておらず、集中力も注意力も落ちてしまうからです。
路上で運転していると車だけでなく歩行者や自転車など様々な人が行きかい、信号や標識など様々な情報を適切に判断しながら運転しなくてはなりません。
それぞれを素早くチェックし、適切な危険察知や状況判断が求められる運転では、強い緊張状態は安全運転に支障をきたす可能性が高くなってしまうのです。
また、強い緊張感の中で些細なミスをしてしまうと、さらに焦りが生まれて「早く修正しなきゃ!」とパニックを起こして、ますます周囲が見えなくなる可能性もあります。
そうならないように、適度にリラックスした状態が必要なのです。
失敗してもすぐ諦めない
検定では不合格=延泊となるので、誰しも強いプレッシャーがかかると思います。
しかし、検定の採点方法は持ち点100からミスのごとに点数が減る減点方式で行われ、よほど大きなミスをやらかさない限り1~2回ほどの小さなミスや見落としでは即座に不合格になるわけではありません。
一つのミスで焦ってしまい何度もミスを繰り返してしまう方がどんどん減点が重なり「不良」判定になってしまう可能性が高いので、運転中にもしミスをしたとしても焦らず冷静に対処しましょう。
安全確認は大げさにする
安全確認は、発進時や進路変更、巻き込み防止、交差点、踏切、降車時など確認すべきポイントが多く、検定での減点も10点と比較的大きいです。
この安全確認で注意しておきたいのが、「目線だけの目視では審査員から見て安全確認を怠ったと見られて減点された」という事があります。
検定の採点方法が減点方式だからといっても、安全確認だけで何度も減点を取られてしまうとあっという間に検定不合格になってしまいますよね。
それを防ぐためには、審査員からも分かるように大げさな動作でアピールする事も大切です。
とはいえ、あまりに大げさな動きではかえって安全運転の妨げになるので、やりすぎない程度にとどめておきましょう。
学科教習・試験のポイント
学科教習や学科試験では、地道にコツコツと自習を行うのが一番の近道です。
また、試験では仮免許なら30分、本免許なら50分の制限時間があるので、同じようにアラームを付けて過去問に挑戦してみましょう。
空き時間を活用して自習する
合宿免許ではほとんどの教習所で、入校から7日目には仮免許試験が行われます。
この仮免許試験で不合格になった時点で延泊が確定するので、できるだけ早いうちから空き時間を活用して自習を進めていきましょう。
合宿免許では毎日教習があるとはいえ、朝から晩まで教習が組まれている事はあまりありません。
1時限が終わって次の教習まで2~3時間空いてしまう事も良くあります。
このような空き時間を使って積極的に自習をしておけば、その分延泊が回避できる可能性が高まりますよ。
アプリや自習機を活用する
学科試験の自習には、教習所に設置されている自習機やスマホのアプリがおすすめです。
自習機とは、過去問に挑戦する事ができる専用パソコンの事。
学科試験の過去問が〇×形式で出題され、簡単な操作で何度も問題に挑戦できます。
同じようなシステムのスマホアプリもあるので、自室で手軽に挑戦するならインストールしてみてくださいね。
以下のアプリは、出題数が多く無料で利用できるのでおすすめです。
- 問題数1,200問以上
- イラスト問題や標識問題も網羅!
- 全問に解説付き
- 出題数2,360問
- 本番と同じ〇×形式で練習できる
- 正しい回答がすぐ表示されるのでゲーム感覚で勉強できる
- 仮免許・本免許どちらにも対応した問題集
- 間違えた問題を優先して出題してくれる
- 何度も挑戦できる試験対策モード付き
苦手な分野を重点的に反復学習する
苦手な分野や理解が不十分な分野は、重点的に反復学習をしておく事も大切です。
自習機はもちろん最近のスマホアプリも無料で使えて、間違えた問題に再度挑戦できたり、苦手な問題にチェックを入れておいて後からチェックした問題を重点的に挑戦する事ができますよ。
試験ではひっかけ問題も多く出題されるので、できるだけ多くの過去問に触れてどのような問題が多いのか?どのようなひっかけ問題が出題されるのか?を知っておくのも有効です。
合宿生活でのポイント
合宿生活でのポイントは、規則正しい生活や体調管理などの自己管理をしていれば、それほど問題はありません。
環境が変わって心配やストレスを感じるかもしれませんが、合宿に来たからには卒業を目指して頑張りましょう。
体調管理を徹底する
合宿免許では体調管理はとても大切です。
欠席してしまうと延泊になってしまうからというのもありますが、単純に知らない土地で風邪でも引いてしまうと普通以上にメンタルが弱るため、心細さと合わせて不安を強く感じてしまうからです。
教習所や宿泊施設のそばにドラッグストアがあれば良いですが、すぐに市販薬が手に入らない可能性もあるので、風邪薬や胃腸薬などは念のためにいくつか持参しておくのもおすすめですよ。
遅刻を防ぐ
合宿免許に限らず、教習を受講する場合は遅刻は厳禁です。
教習時間が法律で定められているため、1分でも遅れたら教室に入れてもらえないといった厳しい措置になっているので注意してくださいね。
遅刻の理由で多いのは、
- 寝坊
- 時間割の見間違い
- 外出していて時間内に戻れなかった
などがあります。
朝が弱い人は特に寝坊対策をしっかりして合宿免許に参加しましょう。
「合宿免許の教習所がたくさんありすぎて、どこが良いのか分からない…」と悩んでいるなら、こちらの記事をチェックしてみてください。


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